月経前の不快気分
「月経の1週間ほど前からゆううつで何もする気になれない」といった症状がある女性は多いと思います。
半数以上の女性は月経前に気分が不安定になったり、下腹部の違和感に悩まされたりといった症状があると言われています。
月経前に下記のような精神症状が強く現れる場合は、月経前不快気分障害と診断され治療が必要です。
- ・憂うつな気分が強い
- ・不安感が強い
- ・涙もろくなる、衝動性が強くなるなど情緒不安定が著しい
- ・イライラ感が強く、怒りっぽくなる。
漢方医学は、その人の証(いわば体質)に適する処方をおこないます。 ですからその人の証にもよりますが、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)あるいは、その中間の処方を用いると 意外なほどよく効く場合があります。補助薬として、イライラ、不安が特に強い時などに精神安定剤を頓服として使用するとよいでしょう。
それでも改善しないときにはSSRIという西洋薬を使用するのが一般的です。