認知療法
認知療法とは、自分の「心のくせ」や思考のパターンを知り、それをより柔軟性の高いものに変化させていくことで、気分の改善を図ったり、
社会への適応性を高めたりする方法です。
それぞれの人にはその人特有の物事のとらえ方(認知のパターン)があって、それが感情のコントロールに影響を及ぼしています。
例えば、いつもネガティブな考え方をしている人は、憂うつな気分に悩まされることになります。
憂うつになったり、感情が不安定なため社会にうまく適応できない人のなかには、歪んだ物のとらえ方(認知の歪み)をしていることが原因と
考えられる場合が多くあります。
ですから、自分の「認知の歪み」のパターン、つまり、「心のくせ」を知り、それを修正したり、柔軟性の高いものに変化させることが
できれば、気分をよくしたり、自分の感情をコントロールすることに役立つはずです。
しかしながら、実際には人が自分の「心のくせ」を自覚することはなかなか難しいことです。
私たちの周囲では、いろいろな出来事が、絶え間なく起こっていますが、意識しているのはごく一部です。
人の脳は、右脳と左脳が別々の働きをしていて、右脳は物事の全体像を把握する役割であると言われていますが、普段、人はこの右脳の働きで
細部にこだわることなく、直感的に対応しているので自分の「心のく せ」など意識している余裕はないからです。
それでは、具体的にどのようにすれば自分の「心のくせ」を知ることができるのでしょうか?
その方法が、認知療法のポイントです。
歪みのパターンへ ⇒