社会不安障害とは、社会の場、例えば、人前で話をすることや食事をすることなどで、他人から注視されたり、批判にさらされることを 気にして恐怖心をもつことをいいます。 このような恐怖は過度なもので、けっして合理的ではないということを、本人もわかっていますが、そうした状況を避けてしまったり、 強い不安を感じつつ耐え忍ぶことになります。
治療は簡単です。不安を感じるような特定の状況になるまえに、β遮断薬や精神安定剤を服用することです。一度、その方法で不安が克服できることが分かれば、次回からは安心していられるはずです。
しかし、さまざまな社会の場において恐怖を感じたり、生活全般において他者との交流に不安を感じるような場合は、単なる不安障害でなく、他の「心の病気」の存在を疑う必要があります。